てぃーだブログ › 田島みわの主婦の知恵 › 田島みわ › 田島みわ「国民学校の目的は」

2014年08月19日

田島みわ「国民学校の目的は」

国民学校の教育目的は、「皇国ノ道二則リテ初等普通教育ヲ施シ国民ノ基礎的錬成ヲ為ス」ことにあるとされた。

それでは「皇国ノ道」とはいかなるものか。

それは「国家を離れた単なる個人的心意・性能の開発ではなく、我が国の道を体現するところの国民の育成」を目指すものであり、より具体的には、国家総力戦体制のもとで「命も金も名もいらぬ全く己を滅した人間」として「天皇へ随順奉仕する」道なのである。

昭和一六年から第五期国定修身書が使用された。

修身書は、新教育運動の成果を大胆に取りいれ、子どもの生活と心理に即するための工夫をこらしながら、少国民に超国家主義・軍国主義の思想を鼓吹した。

こうして、国民学校の場は「皇国民錬成」のための「智徳相即・10身一体ノ修錬道場」と化した。

「戦フ少国民」としての子どもは、その「道場」において、皇国に身を捧げるための訓練に明け暮れて敗戦を迎えるのである。

田島みわ(生活総合アドバイザー)


タグ :田島みわ

同じカテゴリー(田島みわ)の記事

Posted by 田島みわ at 02:03 │田島みわ